マリモ保護を願い
昭和25年当時、マリモは危機に瀕していました。盗採、密売が横行したばかりでなく、水力発電のための過放水により阿寒湖の水位が低下し、マリモが空気中に露出したりしました。そんなとき、「阿寒湖のマリモを湖に返そう、マリモを守ろう」と始められたのが、まりも祭りです。
以来、毎年秋に行なわれ、平成23年には62回目を迎えました。開始当初から、アイヌがカムイノミの儀式を行なってきました。マリモを通し、大自然の神々に敬虔な祈りが捧げられています。
神秘が息づく湖…阿寒湖
葉真盛りの10月8日~10日の3日連続でまりも祭りが行なわれます。マリモを迎える儀式から始まり、マリモを護る儀式、そしてマリモを送る儀式と続きます。阿寒湖では、アイヌの精神文化を新たな伝統の中で語り継いでいます。
阿寒湖温泉での宿泊や、お買い物を楽しんでくださることで、マリモを護る活動に協力していただけます。
大地に育まれた芸能
豊かな自然の恵みに感謝しつつ生きてきたアイヌ民族。その暮らしの中から生まれたアイヌの芸能には、動物や自然、狩猟や遊び、喜びを表現した様々な歌や踊りがあります。
北海道各地に、その土地独特の芸能が伝えられています。
ユーカラ劇
阿寒湖アイヌコタンでは、アイヌ独特の口頭文芸をユーカラ劇として上演しています。
アイヌ文学の新たな表現として国内外に発信しています。
神々に願いを託す千の祈り火
アペフチカムイ(火の神)は、人間の願いを他の神々に伝えてくれる最も重要な神です。あなたの希望や夢、そしてマリモと阿寒の自然を永遠に護るという願いを、赤々と燃えるタイマツ(火の神)に託してください。神々の通り路を照らすかのようなタイマツ行進を体感することで、阿寒湖の思い出がさらに彩られることでしょう。
アイヌ口頭文芸を原作とする人形劇を上演
アイヌの世界観が豊かに息づく物語を人形劇にしました。大型の人形と音響は迫力満点。
お子様から大人まで心に響く劇をお楽しみください。